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共働きで迎えた出産、父親としての最初の試練
第一子が生まれたのは、ちょうど妻も私も仕事の責任が重くなってきたタイミングでした。
「共働きでもちゃんと育児できる」「二人で協力すれば大丈夫」と思っていたものの、現実は想像以上に大変でした。
保育園の送迎時間、突発的な発熱、寝不足のままの出勤――
そのすべてが、これまでの生活リズムを根底から変えていきました。
仕事も家庭もどちらも大切にしたい。でも、どちらも完璧にはできない。
新米パパとして、最初の壁にぶつかった瞬間でした。
「育児休暇を取る」という決断
出産後、妻の体調が思うように戻らず、私は1か月間の育児休暇を取りました。
当初は「休んで何ができるんだろう」と不安でしたが、実際に過ごしてみると、想像以上に学びの多い時間でした。
夜中の授乳サポート、朝の洗濯、日中の抱っこやあやし…。
“家の中がずっと動いている”という感覚は新鮮で、そして大変でした。
仕事のように「成果」が見えない育児に、焦りを感じたこともあります。
でもある日、赤ちゃんが私の声に反応して笑った瞬間、「これが自分の役割なんだ」と心から実感できました。
妻との“チーム育児”が始まった
共働き家庭にとって、夫婦の連携は命綱です。
私たちは、「担当制」ではなく「その時できる方がやる」という柔軟なスタイルに切り替えました。
たとえば、朝は私が保育園の準備、夜は妻が寝かしつけ。
家事もアプリで共有し、どちらかが忘れても責めない仕組みに。
「どちらが多くやってるか」を比べるのではなく、「今日も一緒に頑張ったね」と声をかけ合う。
この意識の切り替えが、私たちの育児を支える一番のポイントになりました。
「父親としての居場所」を見つけるまで
職場では“新米パパ”として理解を得られることもあれば、時に「もう少し残業できない?」と求められることもありました。
そのたびに、「自分の優先順位はどこにあるんだろう」と考えさせられました。
でも、保育園の先生に「今日はお父さんがお迎えなんですね!」と笑顔で声をかけられた時、
自分の中に“父親としての居場所”が確かにできた気がしました。
「仕事も家庭も自分の一部」——そう思えるようになってから、少しずつ前に進めるようになったのです。

すれ違う夫婦、すれ違わないための工夫
共働きでの子育ては、時間との戦いです。
仕事、家事、育児のどれもが“待ったなし”で進行する中、私たち夫婦にもすれ違いが生まれました。
「なんで気づいてくれないの?」「言ってくれなきゃ分からないよ」。
そんな言葉が飛び交う夜もありました。
でも、喧嘩をして気づいたのは、お互いに“責めたい”のではなく、“助けを求めていた”ということ。
それ以来、私たちは毎週末に「今週どうだった?」と10分だけ話す時間をつくるようにしました。
たったそれだけで、心の距離が驚くほど近づいたのを感じます。
「仕事を早く切り上げる勇気」を持つ
以前の私は、「残業してでも仕事を終わらせるのが責任」だと思っていました。
でも、子どもが生まれてからは、その“責任”の定義が変わりました。
定時で帰ることは「逃げること」ではなく、「家庭を守るための選択」だと感じるようになったのです。
もちろん簡単ではありません。
「帰るの早いね」と言われる日もあります。
でも、自分が家に帰ることで妻の負担が軽くなり、子どもの笑顔を見る時間が増えるなら、それは立派な“仕事の成果”だと今は胸を張って言えます。
「時間の質」を意識した育児
育児において大切なのは、“どれだけ一緒にいたか”ではなく、“どう一緒に過ごしたか”。
私は帰宅後、10分でも子どもと向き合う時間をつくるようにしています。
スマホを置き、仕事の話を頭から切り離し、ただ子どもの声や笑顔に集中する。
それだけで、たった数分でも濃い時間になります。
休日も同じです。
遠出をしなくても、近所の公園で一緒に走ったり、買い物に一緒に行くだけで、子どもは満足そうに笑います。
「一緒に過ごす時間の長さ」よりも、「関わりの深さ」。
そこに気づけたことが、私の中で大きな転換点になりました。
「助け合う」から「支え合う」へ
最初は「手伝う」「サポートする」という意識で動いていた私も、今では「一緒に育てている」という感覚に変わりました。
それは、妻が私を“パートナー”として信頼してくれているからこそ。
お互いの疲れを察して、言葉にできない思いやりを持てるようになったのは、育児があったからだと思います。
共働きの育児は大変です。
でも、試行錯誤の中で生まれる“夫婦のチームワーク”は、確実に絆を強くしてくれます。
「二人で乗り越えた時間」は、子どもが大きくなった時、きっと家族の財産になるでしょう。

父親として成長した実感
子どもが1歳を過ぎた頃、ふと「自分、少しは父親らしくなったな」と感じる瞬間が増えてきました。
夜泣きで泣いている子どもを抱っこしながらも、冷静に対応できる自分。
急な発熱にも落ち着いて病院に連れて行ける自分。
以前ならパニックになっていた状況でも、少しずつ判断力が身についてきたことを実感しています。
育児を通して学んだのは、父親として完璧である必要はないということ。
大事なのは「一緒にいること」「関わり続けること」だと感じています。
家族との時間を大切にする工夫
共働き家庭では、時間は常に足りません。
だからこそ、「質の高い時間」を意識することが重要です。
例えば、帰宅後はスマホや仕事のことを置き、子どもと向き合う時間に集中する。
休日は外出だけでなく、家で一緒に絵本を読んだり、おもちゃで遊んだりするだけでも、子どもにとっては大きな思い出になります。
たった数分でも「集中して向き合う」ことで、子どもとの信頼関係はぐっと深まります。
夫婦で「支え合う」時間の価値
育児を通して、夫婦の関係も自然に変わってきました。
最初は「手伝う」「サポートする」という意識でしたが、今では「一緒に育てる」という感覚が根付いています。
お互いの疲れや不安に気づき、声をかけ合うこと。
困ったときには頼ること。
こうした小さな行動の積み重ねが、家族全体の安心感につながります。
育児は大変ですが、その分、夫婦の絆や家族の時間の価値を深く実感できるのです。
新米パパたちへのメッセージ
これから父親になる、もしくは育児を始めたばかりのパパへ。
最初は誰でも不安でいっぱいです。泣かせてしまったり、うまく抱っこできなかったり、自分に自信が持てないこともあります。
でも、完璧である必要はありません。
大切なのは、「一緒に向き合い、関わり続けること」です。
夜泣きで寝不足でも、仕事で忙しくても、子どもと過ごす時間は確実に未来の絆になります。
そして、妻や周囲に頼ることを恐れないでください。育児は一人で抱えるものではなく、支え合うものです。
焦らず、比べず、あなたらしい父親のペースで歩んでいきましょう。

おわりに
共働きでの育児は決して楽ではありません。
でも、子どもと過ごす一日一日が、父親としての成長を育み、家族の絆を強くしてくれます。
新米パパの皆さんも、焦らず、楽しみながら、一緒に歩んでいきましょう。
その努力と時間は、必ずやあなた自身と子どもにとって、かけがえのない宝物になります。

